遺品整理

遺品整理を自分でする方法や流れの完全マニュアル

遺品整理を自分でする方法や流れの完全マニュアル

遺品整理を自分でするとき、不安に思ってしまうのはスケジュールや作業の多さです。自分で遺品整理をする方の多くは、長い期間をかけて行っています。実際、私は自分1人ではできないと思い遺品整理業者に依頼をしました。

けれども、手際のよい遺品整理業者の作業を見ていると、「この作業法を知っていたら自分でもできたかも」と参考になることが数多くありました。

そこで、私が実際に見た遺品整理業者の作業方法をご紹介し、自分で遺品整理を効率よく行うために必要な方法や流れの完全マニュアルを解説します。

遺品整理に何日かかる?スケジュールを決めよう

遺品整理をスムーズに行うためには、具体的なスケジュールを立てると良いでしょう。自分で遺品整理を行ったときの感想を聞くと、「時間がとてもかかる」「いつまで経っても終わらない」と言う方がとても多くいます。終わりの見えない作業ほど、やる気が無くなります。

そこで、「○○までに終わらせる」という目標を立てましょう。例えば、故人の命日や誕生日など何か故人との関わり合いが強い日付を目標にすると、計画に張り合いがでます。

部屋の数と状態をチェックして日数を決めよう

遺品整理にかかる日数は、部屋の数と状況を見て判断します。例えば、2LDKのマンションを遺品整理するとします。「玄関」「台所」「トイレ・風呂・洗面台」「リビングダイニング」「寝室」と、細かく部屋を分けて、それぞれ何日で片づけられるかを考えます。

スケジュールの決定で注意すべきこと

遺品整理のスケジュールで注意すべきことは、引っ越しや日常的な部屋の片づけよりも時間がかかると考えたほうが良いでしょう。ほかにも、遺品整理を始める前に、他の遺族と話し合う必要があります。

自分の予想よりも時間がかかると考えよう

遺品整理で時間が必要な作業は、残す遺品と処分する遺品の仕分けです。例えば、食器類を処分するとき、故人が使っていた湯飲みなどを見ると、本当に捨てていいか迷ってしまうかもしれません。

各部屋の状況を見て日数を決めた後、それよりも時間がかかると考えて、余裕のあるスケジュールを計画しましょう。

始める前に遺言書の確認や遺族と話し合おう

遺品整理を始める前に大事なことは、遺言書の確認と遺族との話し合いです。まず、遺言書に財産や遺品の分割について書かれていないかを確認しましょう。

財産分割が決定していないときは、財産価値のある遺品を処分したり売買したりできません。遺品整理後のトラブルにつながるので、ほかの遺族と遺品整理について相談しておきましょう。

家が大きい時には遺品整理業者に依頼しよう

自分で遺品整理をする場合、故人の家の大きさによって限界があります。目安としては、2LDKよりも大きい場合は遺品整理業者に依頼した方が良いと言われています。

遺品整理業者に依頼すると、粗大ゴミの点数が多くても一挙に処分してくれます。家庭ゴミの片づけから遺品の仕分け、粗大ゴミの回収・買取までを行う「ライフリセット」のような業者に依頼すると、遺品整理の全てを任せられるので便利です。

遺品整理で必要な道具を準備しよう

スケジュールを決めたら、遺品整理に必要な道具を準備しましょう。遺品整理をスムーズに行うために必要な道具をご紹介します。

【準備するべき服装】

  • 汚れてもよい服
  • 軍手
  • マスク
  • 上履

上履は、未使用のスニーカーやクロックスなどがあると便利です。素足だと作業中にけがをする恐れがあり、重たいものを運ぶときに素足よりも踏ん張ることができます。

【ゴミの片づけや遺品の仕分けに必要な道具】

  • ゴミ袋(40リットル以上の大きな袋)
  • ダンボール(梱包用と分別作業用)
  • ハサミやカッターナイフ
  • 油性マジックペン
  • ガムテープ

ダンボールは梱包の他に、不燃物、可燃物、残す遺品など、分別専用のダンボールを用意しておくと仕分けしやすくなります。まずは10箱程度用意しておき、足りなくなったら追加しましょう。ガムテープは布テープよりも紙テープのほうが、はがしやすいので用途に合わせて使い分けると便利です。

遺品整理はゴミの片づけから始めよう

遺品整理はゴミの片づけから始めよう

遺品整理は、ゴミの片づけから始めましょう。家庭ゴミの分別方法は、故人が住んでいた自治体のホームページをチェックしておきましょう。分別方法が分かりづらい時は、プリントアウトして各部屋に貼っておきます。

効率UP!遺品整理業者の片づけ方

遺品整理業者はゴミを片づけるときに、まずゴミ袋を片手に持ちながら可燃物だけ、次に不燃物、資源ゴミと種類ごとに集めていました。コツとしては、迷いなく確実に捨てられるものをどんどんゴミ袋に入れていました。少しでも迷いそうなものは後に残し、できるだけ迷う時間を省くように作業していました。

ゴミの片づけで注意すべきこと

ゴミの片づけで注意すべきことは、大切な遺品を捨てないことです。他にも、体調管理にも気を付けなければなりません。

貴重品の隠し場所に注意しよう

故人が防犯対策として、現金や貯金通帳、契約書などを分かりにくい場所に隠しているかもしれないので、見落とさないように注意しましょう。貴重品の隠し場所としては、次のような場所が考えられます。

【見落としそうな貴重品の隠し場所】

  • 本や雑誌の間
  • 引き出しの裏
  • 衣類のポケット
  • 植木のプランターの中や下
  • 冷蔵庫の中

他にも、隠し場所はいろいろあります。菓子箱や茶筒の中など、蓋のあるものは中身を確かめてから捨てるようにしましょう。

資産価値がある遺品に注意しよう

ブランド品の食器類、時計など、価値がありそうなものは使い古されたものでも残しておきましょう。他の遺族と形見分けをするときに必要になるかもしれないので、処分しないようにしましょう。

体調管理に注意しよう

遺品整理の作業は、身体に負担をかけます。特に夏は熱中症に気を付けましょう。冬は暖房をつけたまま作業に没頭すると、いつの間にか空気が悪くなっているので、定期的に換気をしましょう。

残すべき遺品の仕分けを行おう

自分で遺品整理をする理由は、大切な遺品を焦らずゆっくり仕分けしたいと思う方が多いようです。しかし、あまり時間をかけすぎると、ただ迷ってしまう時間が続いたり、作業自体が面倒になったりして辛くなります。本当はそのまま残しておきたいものかもしれませんが、残す遺品と処分する遺品を決定しなければなりません。

効率UP!遺品整理業者の仕分け方

遺品整理業者は、残す遺品を分かりやすくダンボールに入れて仕分けしていました。手紙や写真、鍵など、思い出の品になりそうなものは全て遺品専用のダンボールを作ってまとめていました。

しかし、遺品整理業者でも残すべき遺品がわからないことがあります。そこで、残してほしい遺品を具体的に伝えておくことが大切です。私が依頼した時は、故人の趣味を伝えました。亡くなった母は、猫や犬をモチーフにした置物や食器などが好きだったので、とりあえず小さな玩具でも残してもらうように依頼しました。

すると、普通なら不用品に見える犬のキーホルダーといったものでも残してくれました。

悩んでも決まらない!残す遺品の決め方

処分しようかどうか迷った遺品は、とりあえず残しておきましょう。ただし、後で仕分けしやすいように、分別しておく必要があります。

まず「確実に残すもの」「迷っているもの」の2つに分けておきます。遺品の仕分けを大まかに終えた後、「迷っているもの」にまとめた遺品を再び仕分けしましょう。

遺品の仕分け作業は、ゴミの片づけと同様に迷う時間を省き作業しやすいことから進めましょう。

遺品の仕分けで注意すべきこと

遺品の仕分けで注意すべきことは、作業を続けていると「残すべき遺品」と「処分する遺品」「迷っている遺品」が分からなくなってしまうことです。遺品整理では、自分が思っていた以上に部屋が物であふれます。遺品の入ったダンボールには、どんなものが入っているかを具体的に明記するようにしましょう。

契約書や明細書などの書類の仕分けをしておこう

遺品の仕分けで特に注意することは、契約書などの書類を明確に分けておくことです。保険の契約書や不動産に関する書類などは、すぐに必要となるものです。見つけ次第、分かりやすい場所に保管しましょう。

家電や家具などの粗大ゴミを片づけよう

家電や家具などの粗大ゴミを片づけよう

遺品整理の作業で労力と費用がかかるのが、家具や家電といった粗大ゴミの処分です。粗大ゴミとなる品物の片づけ方、必要な費用をまとめました。

大きな家具の片づけ方

大きな家具の処分は、自治体に粗大ゴミとして回収の依頼をする必要があります。自治体の多くは、部屋にある家具を運び出してくれません。玄関先や、集合口など指定された場所まで移動します。

処分するための費用

家具を回収する費用は、自治体ごとに決められた料金表があります。亡くなった母が住んでいた新潟市では、幅、奥行き、および高さの合計が2.5メートル以上のタンスは、1点につき500円でした。

家電の片づけ方

エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機の家電は、「家電リサイクル法」に基づき、製品を購入した販売店やメーカーに引き取ってもらいます。そのほかの家電は、各自治体のルールに従って処分します。

処分するための費用

エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機をメーカーに引き取ってもらう場合は、製品の大きさや各メーカーによって費用が変わります。詳しくは、各メーカーのホームページを参照しましょう。

ヤマダ電機やビックカメラなど大きな販売店では、その店で買った製品でなくても料金を支払えばリサイクルを受け付ける店舗もあります。各販売店のホームページなどで確認してみると良いでしょう。

神棚・仏壇の片づけ方

神棚や仏壇を処分するときには、まず神棚、仏壇に宿った魂や神様を供養します。神棚の場合は、祈祷してくれる神社に神棚を持っていき、祈祷とお焚き上げ(焼却)をしてもらいます。あらかじめ電話をして対応を確認しましょう。

仏壇は、お寺に引き取ってもらうか、僧侶に「閉眼法要」という仏壇に宿った魂を抜いてもらう儀式を行います。仏壇を引き取ってくれるお寺がなければ、仏具屋や不用品回収業者に依頼します。

処分するための費用

仏壇を供養する閉眼法要の費用は、下記の通りです。

【閉眼法要の費用相場】

  • お車代…5000~1万円(僧侶に来てもらった時)
  • 御膳料(お食事代)…5000~1万円(会食をしなかった時)
  • お布施…5000円~

お布施の金額は、その人の気持ち次第なので決まりはないのですが、お寺に相談すると良いでしょう。仏壇の回収費用は、回収を行ってくれるお寺、自治体、業者に確認しましょう。

神棚の祈祷料は神社によって違うのですが、大体3000~1万2000円程度が相場です。この祈祷料もお布施と同じで金額はその人の気持ちなので、神社に相談しましょう。お焚き上げの料金は、基本的に無料の場合が多いようです。

買取業者を活用しよう

家具や家電などの不用品は、できるだけ買取業者に引き取ってもらうと便利です。私が家具や家電を処分したときは、依頼した遺品整理業者の「遺品整理プログレス」に買い取ってもらいました。処分費用が減るだけでなく、買取分の金額が遺品整理の費用に充てられるので助かりました。

作業が進まないときは遺品整理業者に依頼しよう

遺品整理の作業が進まないときは、業者に依頼しましょう。遺品整理に時間をかけすぎてしまうと、持ち家の場合、固定資産税などの税金や火災保険、光熱費などの維持費がかかります。賃貸であれば、当然賃貸料を払い続けなければなりません。さらに「遺品整理ができていない」という気持ちが残り、いつまでもすっきりとしません。

私が依頼した「遺品整理プログレス」は、ゴミの片づけから遺品の仕分け、ハウスクリーニング、粗大ゴミの回収、不用品の買取まで全部を行ってくれました。1つの業者に全てを任せて1日程度で終わってしまうので手間がなく便利です。

また、着物や骨董品、切手などは、出張査定を行ってくれる買取専門業者の「バイセル」を活用しました。専門知識を持っている鑑定人が家に来て査定してくれるので、残っていた遺品を高値で買い取ってもらいました。

遺品整理の作業が思っていた以上に大変だと感じたときは、思い切って遺品整理業者に頼んでみましょう。